協会の歩み 1996年〜1997年
1996年(平成8年) 玉野市が九江市と縁組 
 玉野市はかねて江西省九江市と経済交流を重ねてきたが、さる10月5日、両市は正式に友好都市の縁組を結んだ。九江市は揚子江中流にある港湾都市で人口は415万人。江西省と岡山県が友好関係にあることから県が勧めていた。調印式は玉野市から山根敬則市長ら5人が訪中、九江賓館で両市の市長が友好協定書に調印した。県下の友好都市縁組は岡山市と洛陽市、新見市と信陽市、和気町と上海市嘉定県、岡山県と江西省があり、玉野市の縁組は五番目。 
協会創立15周年祝賀記念式に出席した劉典立洛陽市長(座席の右端)
協会創立十五周年に洛陽市長出席
 10月24日、洛陽市長・劉典立団長以下8人の訪日団は、ホテルニュ−オカヤマで開かれた協会創立十五周年祝賀記念式に出席。劉典立市長は三島協会会長の歓迎挨拶に次いで演壇に立ち「中国と日本は永遠に友好でなければならない。どんなことがあっても」 と強い口調で両国の固い提携を説いた。靖国神社問題など最近不協和音がある中で中国側の熱い意欲が汲み取れるような発言だった。
劉典立洛陽市長一行は、23日東京から岡山入り、24日は 岡山市主催歓迎会に出席した。25日に笠岡市を尋ね、翌26日は中国語弁論大会に立会い表彰式にも臨んだ。滞在中は岡山城、後楽園、ふれあいセンタ−なと、友好都市の実態をつぶさに参観し、離岡し、広島を見学して29日帰国した。
中国三誌友の会50回祝典(于明新氏から牡丹の絵画が贈られた)
1997年(平成9年) 中国三誌友の会50回祝典
 1月17日、中国三誌友の回月例会50回を記念して、三島会長 協会役員、人民中国誌愛読者が出席し祝賀会を開いた。この日のため人民中国雑誌社・于明新東京支局長が来岡し協会を表敬訪問の後、祝賀会に出席した。中国三誌友の会は、協会の中国三誌普及委員会の活動団体として昭和63年に結成し例会開催50回となった。
 于明新氏が人民中国社を代表して祝辞を述べ、友の会と雑誌社との友情の深さに感謝し雑誌社から華麗な白牡丹の掛け軸を岡本理事に贈った。懇談に移り、河田外科病院長から北京の中日友好病院参観の際、人民中国社の配慮で十分に目的を果たしたと謝辞を述べた。会は、女性会員の中国歌曲や全員の合唱など賑やかに繰り拡げた。  
平成九年度協会定期総会
 2月8日、午前10時から岡山駅前の日生ビルで平成九年度定期総会を開いた。先ず前年度鬼籍に入った中西寛治さんら7人に黙祷を捧げ、次いで三島会長が国交回復二十五年の記念すべき年を強調し 友好事業に更に努力して欲しいと訴えた。その後決算、予算等審議し承認した。記念講演に移り岡大医学部客員研究員・医博の王達紘女史から、昨年二月雲南省地震の現地の診療の模様をパネルとスライドで説明、AMDAの救援物資が多くの人命を救い中国人から感謝されたことを紹介。午後は八仙閣で祝宴。協会の発展を祝した。
洛陽市農業視察団来岡(岡山公設市場)
洛陽市から野菜視察団
 3月2日、洛陽市の農業視察団(団長・孫来生氏以下7人)が来岡、以来5日に離岡するまで熱心に野菜市場を中心に生産から販売まで見学した。「大変勉強になった。学べる所から早速改善にとりかかる」と団長は協会に感想を語り礼を述べた。この見学は協会の招きで来岡したもの。
 見学先は備南農協、岡山市中央卸売市場等、青果市場の早朝のセリ市見学は大きな驚きで透明度の高い値段設定に強い関心を持ち、 団長は「洛陽では市場で消費者と相対取引だ。日本のセリという公平で迅速な価格決定が羨ましい。野菜が綺麗に包装されて消費者に便利だ。また、ビニ−ルハウスがよく普及している。洛陽でもハウスの近代化が急務。コンピュ−タ−の導入が羨ましい」と語った。
洛陽市から碑林届く
 洛陽市から岡山市へ友好縁組の記念として、このほど石碑15基が贈られた。石碑は、いずれも縦1.3メ−トル、横0.5メ−トル、幅3センチの同形、碑文は李白、杜甫、白楽天など古代の有名詩人の漢詩を現代の著名な書家十五人が書いている。しかもその書法が楷書、行書、草書、隷書、篆書と書き分けてある凝りよう。
 中国では古くから石碑が重んじられ大切にされてきた。西安の碑林などは重要文化財として保存、鑑賞されている。そこで岡山市ではその好意を大切に受け取り、半田山植物園内の牡丹園近くに屋根を築いて建てる構想で、公開の準備を進めている。
岡崎嘉平太生誕100周年記念展(母校・朝日高校にて)
朝日高校で岡崎嘉平太誕生百周年
 岡崎嘉平太さんの誕生日(4月16日)を中心に生誕百年記念展が母校の岡山朝日高校同窓資料館で開かれた。
 パネル、写真が多かったが、周恩来元首相から贈られたテ−ブルクロスとか孫平化、李鵬両氏の書なども飾られ、来館者は日中友好に大きな足跡を残したことを改めて知った。展示物は岡山文化財団から借りたもの。また、「岡崎嘉平太中国人留学生友好財団・東京」が中国から招聘した八人の学生たちは、17日に賀陽町の岡崎嘉平太さんの墓にお参りし、十八日は岡山朝日高校を尋ね、記念館を見学した後、同校の生徒たちと懇談した。 
本年度第一回理事会開く
 4月22日、本年度第一回の当協会理事会を開き、国交回復二十五周年のイベントを中心に協議した。一つは、内モンゴルの舞踊団五人を今秋岡山に招聘する件。また一つは、洛陽市郊外の僻地の小学校を建て直す件。共に前向きに善処することにした。
日中福祉交流のつどい(上海・董李鳳美康健学校にて)
第八次「福祉の翼」上海へ飛ぶ
 8月24日、「福祉の翼訪中団」(団長・末光旭川児童院長) 約100人が上海市の障害者や、社会福祉関係者と交流を深めるため、岡山空港を出発、3泊4日の日程を終えて27日無事帰国した。
 中国滞在中は、24日夜に上海市人民対外友好協会主催のレセプションが開かれ、25日には中・軽度の知的障害者のための特殊学校「董李鳳美康健学校」と老人福祉施設「閔行区福利院」を見学した。特殊学校では「日中福祉交歓会」が開かれ、生徒と旭川荘厚生専門学校の学生が、歌や踊りを披露した。上海市の福利施設や建物の整備は遅れているが、地域住民の手による福祉サ−ビスが浸透しているので、訪れた学校や老人ホ−ムの人たちの明るさに、参加者は強い印象を受けて帰国した。  
日中友好ジュニア卓球大会
 8月26日〜28日の3日間、日中友好都市ジュニア卓球大会が北京で開かれ、岡山市から藤井聖子さん(就実高校)桐野純一君(関西高校)が派遣された。このほど帰国した藤井聖子さん(就実高校)が大会の模様を語った。友好都市代表2人ずつが、1チ−ムとなって、岡山市は洛陽市とペア−を組んだ。「岡山・洛陽組」は予選を2つ勝ち進んだ。中国の選手とは身振り手振りで、また片言の英語で話し仲良くなった。試合以外でも交流が深められ、洛陽の選手とは住所を交換し、これかちは手紙を通じて友情を深めたいと思っている。
広報委員会の活動のひとつ。毎月、会報「岡山と中国」を発行
協会執行部に三委員会
 11月の理事会で協会執行部の新組織設置について協議の結果、次の三委員会の設置を決定し、一層の協会活動の推進を図ることになった。
■PR・広報委員会。協会報〔岡山と中国〕充実。協会活動の周知に努力。担当理事−○岡本、小路、萱野、伊達。
■イベント・友好事業委員会。会員と交流・青年に魅力ある催しや留学生悩み相談。担当理事−○宮本、小野、片岡、黒瀬、下田。
■会員増強委員会。青年層の入会促進。会員への特典検討。担当理事−○松井、赤木、古松、椋代。(○印は委員長)

【各委員会の報告】
PR・広報委員会。
@これまでの反省と今後の取り組みを検討。
A協会の知名度を広めて活動の徹底を図る。
B協会独自の中国情報や会員交流の機会を作る。
C会報に役員会議の内容の掲載や会員の意見発表の紙面の提供。
D会員から洛陽の情報を得たいとの要望に応えて、訪中者や「中国三誌友の会」から情報の提供を受け会報に掲載する。

イベント・友好事業委員会。
@会員から協会活動、存在の意義が問われており「期待される協会」事業を展開する。事業予算を明確に組み立てる。
A年間計画と中期ビジョン策定。事業により実行委員会設置。
B中国映画上映会。中国三誌友の会。ボウリング大会の推進。
C留学生支援。行政、NGO、各種団体との共同活動。県の国際交流センタ−の事業に連携する。

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