2004年2月
平成16年2月
  165号

発行人 片岡和男
編集人 岡本拓雄
2004年度定期総会開催
副会長に近藤弦之介氏、理事に永山久人氏、監事に高渕宣雄氏を選任
定期総会挨拶  2004年度の定期総会が1月24日(土)午前11時から、日本生命ビル4階で開かれた。開会に先立ち協会関係の物故者5人、中村薫さん、椋代孝さん、名合力士さん、畑美都男さん、津下光明さんに黙祷を捧げご冥福を祈った。次いで片岡会長が挨拶に立ち、昨年は岡山市・洛陽市友好協定凍結という不幸なできごとがあったが、わが協会は、民間団体としてできる限りの力を尽して、凍結が凍死につながらないよう努めた。今年は、洛陽小浪底緑化運動に協力して、洛陽市民といっしょに、黄土高原に植樹をするので、植樹基金と植樹ボランティアの募集に、理解と協力を要請した。

 続いて議長に理事の赤木宣雄氏が就任し、初期に小野愛子理事を、議事録署名人に小路広史理事と家野四郎理事を委嘱したあと議案審議に入った。議案は活動報告、収支報告、会計監査報告が一括して提案され承認された。次に、役員及び役職者の補充案が提案され、副会長に近藤弦之介氏、理事に永山久人氏、監事に高渕宣雄氏を選任することが承認された。

 最後に、今年度の事業計画案、収支予算案が提案され、準備された案は、原案どおりすべて承認された。

2003年度活動報告 
Ⅰ 概括
 2003年度はSARS(新型肺炎)がアジア・中国で発生し、大きな被害がもたらされ日中間の交流は停滞を余儀なくされた。また、岡山市と友好都市関係にある洛陽市との関係が、台湾新竹市との交流協定をめぐって、凍結という事態になった。

 このような状況の中で、岡山市日中友好協会は、民間団体として、SARS救援の募金活動や洛陽をはじめ中国との交流促進活動を絶え間なく推進してきた。

 また、6月には、正式にNPO特定非営利活動法人として、一層社会に責任ある団体として生まれ変わった。

Ⅱ SARSへの対応
  • 5月20日付けで協会長名の募金呼びかけ文章
  • 6月30日付けで総額469,571円募金。(のべ129名が協力)
  • 5月28日、洛陽へ医療物資送付
  • 6月6日、洛陽市人民対外友好協会より感謝状
  • 9月22日、協会訪中団の洛陽訪問の際、SARS募金残額を片岡会長より呉中陽洛陽市人民政府常務副市長に手渡す。
Ⅲ 友好都市凍結問題(岡山市と洛陽市の友好都市凍結)
【経過】
  • 2002年11月18日、洛陽市仏教訪日団萩原市長表敬訪問の際、訪日団顧問の劉応安副市長が、文章と口頭で台湾氏新竹市との交流について、日中共同声明の原則にたった交流を要請(協会にも同様の要請文)
  • 2003年4月21日、岡山市新竹市友好交流協定締結(岡山市役所)。新竹市長が協定書署名欄に「中華民国」と書く。
  • 4月22日、洛陽市外事僑務弁公室主任李留章ならびに副主任方双建の連名で岡山市国際課課長あてに抗議書簡が届く。
  • 4月24日、国際課長名の返書を洛陽市へ送る。
  • 4月25日、李貴基洛陽市長名で萩原市長あてに「誤りを正し是正措置をとらなければ凍結する」という内容の書簡が届く。
  • 4月28日、萩原市長名で洛陽市長あてに書簡を送る。
  • 4月29日、李洛陽市長から萩原市長あてに、正式に凍結を宣告する書簡が送られる。
  • 4月30日、洛陽市人民対外有効協会長、副会長連名による「岡山市日中友好協会会長及び岡山市民各位へ」の書面が届く。
【協会としての対応】
①岡山市との協議
②理事会の開催(協会の立場表明)
③民間交流ルートの確立
 9月22日、洛陽市人民政府外事弁公室事務所において、民間交流についての協議を開催。凍結解除に向けた努力をすることとあわせて、日本側―岡山市日中友好協会、洛陽側―洛陽市人民対外友好協会を交流窓口とすることを確認し、今後、活発に民間交流を展開していくことを盛り込んだ備忘録を交わす。

Ⅳ 特定非営利活動法人 岡山市日中友好協会(NPO日中)の設立
  ①2月1日、協会総会並びにNPO岡山市日中友好協会設立総会
  ②2月17日、岡山県にNPO申請書類提出
  ③5月30日、岡山県より認証証書受領
  ④6月4日、法人登記完了

Ⅴ 交流促進活動
1 洛陽市との交流
友好訪中団の派遣
 岡山市日中友好協会訪中団(9月)片岡団長以下15名参加。洛陽・青島・曲阜・上海、7泊8日間洛陽市人民政府表敬訪問。
 民間交流協議開催。緑化協力事業視察。

2 上海市との交流(とくに教育・女性交流など)
 ・第14回福祉の翼(70名参加)後援
 ・日中女性フォーラム延期

3 新見市―信陽市●(さんずいに師)河区との交流
 ・十周年記念冊子発行

4 江西省との交流
 井原市日中友好経済交流協会設立(10月)第1回訪問団派遣。江西省・九江市との交流、興譲館高校と白鹿洞書院との交流促進

Ⅵ 教育交流の促進
 ・岡山県日中教育交流協議会(会長―黒瀬定生)との連携
 ・平成15年度訪問団中止

Ⅶ 在岡中国人との交流
 ・6月28日、第9回日中友好ボウリング大会。(両備ボウル)岡山県中国人留学生学友会と連絡

Ⅷ 日常活動の強化
①NPO設立記念・日中友好公開文化講座開催
 ・第1回、「中国古典小説に学びたいこと」(日本生命ビル)講師―楠本俊憲氏
 ・第2回、中国古代史と書道「書道と私」(フジビル7階朝日カルチャー)講師―阿部雲魚氏

②中国語普及活動
 ・中国語センター(入門7名、初級8名、中級21名、上級9名、個人レッスン2名)
 ・日本中国語検定協会試験会場受託―3回

③『人民中国』普及活動―「三誌友の会」との連携により推進
 ・『人民中国』創刊五十周年記念式典―9月18日~23日、北京・天津。片岡会長、三誌友の会会長等9名参加。
 ・片岡会長・小路理事(中国三誌友の会代表)に功労賞
 ・「三誌友の会」例会開催(10回、通算124回)

Ⅸ 組織・財政・広報活動
①会員状況(12月31日現在)
 ・一般会員(267名)、賛助会員(14団体)、
 ・新規入会者(23名)、退会者(30名)
 ・入会申込書を刷新
②機関紙「岡山と中国」の発刊(年6回)
③理事会開催―3回

2004年度事業計画
Ⅰ 事業実施の方針
 今日、日本と中国は、かつてないほど深い関係にある。特に経済的には、中国無しに日本の製造業などは成り立たなくなるほど、結びつきが深くなっている。ただ、首相の靖国神社参拝問題や日本人集団買春事件、福岡の中国人留学生による凶悪事件発生など、友好ムードばかりでないのも事実である。

 このような中で、私達は民間の市民団体として、さまざまな活動を通じて、日中友好の拡大発展に精進していかなければならない。特に友好都市凍結という事態になっている岡山市と洛陽市との関係正常化に向けて、関係者と力を合わせて積極的に取り組んでいく。

Ⅱ 事業の実施に関する事項
①特定非営利活動に係る事業

  • 中国緑化協力事業(洛陽市小浪底緑化協力事業)
  • 日中友好公開文化講座
  • 洛陽仏教交流訪日団招聘
  • 牡丹祭り参加訪中団
  • 洛陽市人民対外友好協会代表団招聘
  • サマーキャンプ青少年招聘
  • 研修生招聘
  • 教育・文化・スポーツ・医療福祉など多方面の交流促進
  • 上海市との交流
  • 江西省との交流
  • その他の都市との交流
  • 行政・団体の受託事業
  • 岡山県日中教育交流協議会との協力・実施
  • 教育交流促進団
  • 高校生交流促進
  • 留学生・就学生・研修生・華僑・華人との連携
  • 日中ボーリング大会
  • 会報「岡山と中国」発刊
  • 「中国三誌友の会」協力
  • 日中友好文庫整備(中国関連ビデオテープ拡充)
  • ホームページ更新充実
  • 会員拡大
  • NPO日中基金整備
②収益活動に係る事業
  • 中国茶器・中国書画等の販売
  • 会話教室(入門・初級・中級・上級)通訳・翻訳サービス
  • 中国語検定試験実施受託
  • 「人民中国」購読促進

新春互礼会・バザー
 総会のあと、12時から八仙閣で新春互礼会とバザーを開いた。大阪総領事館・韓佐民副総領事、劉志堅副領事、逢沢一郎外務副大臣、江田五月参議院議員、熊代昭彦衆議院議員、戸室敦雄岡山県議会議長、大藤眞日中懇話会会長、黒瀬定生岡山県日中教育交流協議会会長、萩原誠司岡山市長、楠木忠司岡山市・洛陽市友好都市議会連名会長その他、多数の来賓と10名の留学生、会員等総勢80名が集まって、新春を祝った。

 劉巧梅さんのモンゴル舞踊で宴会は華やかに盛り上がった。

 会場の一隅に、会員が寄付した数々の品が並べられていて、祝宴の間に、入れかわり立ちかわり訪れるお客様で、バザーコーナーは賑わった。万円単位の備前焼や胡蝶蘭など出品された品は全部売り切れた。売上金は洛陽小浪底の植樹基金に充てられる。

韓佐民氏挨拶 モンゴル舞踊
新春互礼会で挨拶する
韓佐民大阪副総領事
劉巧梅さんのモンゴルの踊り
岡山「中国三誌友の会」 新年互礼会を開く
 1月8日(木)、岡山「中国三誌友の会」は125回定例会を兼ねて、新年互礼会を山佐本陣で開いた。
 片岡協会会長から挨拶を受けたあと、松井協会事務局長から最近の協会の活動について説明を受けた。昨年9月、北京で開かれた「人民中国」創刊五十周年記念式典の式場で、片岡和男会長と小路広史友の会会長が功労者として賞状と記念品を贈られたことを報告した時、一斉に拍手がわき起こった。

 次に、小路代表から昨年の活動と今年の活動計画の説明を受けたあと祝宴に入った。和やかな雰囲気で話がはずみ時の経つのを忘れるほどであった。

 最後に、福袋の籤を楽しんで新年互礼会を終わった。

三誌友の会互礼会
新年互礼会で挨拶する
小路広史会長
岡山市日中友好協会NPO認証記念 第2回公開講座
「書道と私」                                          阿部 雲魚
 岡山市日中友好協会がNPO(特定非営利活動法人)に承認されたのを記念して行っている公開文化講座の第2回目「書道と私」が、フジビル7階朝日カルチャーセンターで開かれた。講師は阿部雲魚さん。

 『阿部雲魚さんは、明治45年に作東町でお生まれになり、18歳で上京。農林省の職員として勤務している時、植物学の牧野富太郎氏や鳥類学の内田清之助氏らの硯学の知遇を得て学問の大切さを教わり、書では前衛書の大家だった上田桑鳩氏に師事し、仮名書の安東聖空氏、洋画家の小磯良平氏、中川一政氏らとも親交を深められた。

 戦後、郷里作東町に戻られてから、闘病生活を送るなど苦難の連続でしたが、牧師だった父や良寛の行き方に感化を受け、名利を追わず、書と絵と歌の遊芸を楽しむようになられた。祖父や父の影響で幼い頃から多くの本に囲まれて育ち、現在に至るまで膨大な量の書籍を読破し、各界の著名人との交流を重ねてこられた、その豊富な知識に裏づけされるように、墨象や伝統的な書法だけでなく甲骨文字を意匠化し、小石に描いた絵や抽象画など、作品の幅は広がるばかり。日々の生活で出会う自然、人との出会いと全てがテーマ。書でも絵でも、そのテーマに対して五感フルに働かせて対峙するといわれる作品からは、同じ人が生み出したとは思えない程バラエティー豊かで、独自の芸術の世界に触れることができます。』(春名宏作東町長の紹介文より)

 紙面の都合で講演の要旨を掲載致しますす。(文責 岡本)

 一番に申しあげたいことは、先ずなにものにも感謝をするということです。頭は低く品位は高くという言葉がありますが、頭はなるべく引くい方がよろしい。おれがおれがではなくて、あなたどうぞというのが私の心情です。で、あなたどうぞであれば、けんかは無いのです。だから私は、けんかは嫌いです。では、本論に入りまして、書道の事について、なぜ私は書道を勉強しようと思ったかということから始めます。

阿部雲魚講師  18才の春、高等学校を卒業しまして、自分の身をどこへ持って行くかどういう方向へ進むかを考えてみました。その時分に賀川豊彦や倉田百三の書物を読んだ影響と父の仕事が牧師であったこともあって宗教的な人間であったと思います。私は体が弱かったので運動が苦手で、鉄棒のさかあがりは今もって出来ません。運動は苦手でも運動は大切なことですから、今も毎日1時間歩きます。自分の決めたことは必ず実行する。朝は5時に起きて勉強します。1日に200枚新聞紙に書きます。小学校の時に新聞紙で習字を稽古しました。だから今でも新聞紙に書きます。「一以て之を貫く」これが根底にあります。人のお世話にならぬよう、人のお世話はするように、そして報いを求めぬよう、これが私の生活心情です。だから有名になることは望みません。内容のある人間になる。
ユーモアたっぷりの阿部雲魚さん
人間らしく生きたい。人間は名誉や地位や財産など、すべてのものに執着がある。その執着をみんな解放して、新しい人間、人間らしい人間を作ろうじゃありませんか。それは、どういうことかと言いますと、全てのものを捨てるということです。書道をなぜやったかと言いますと、いろいろな趣味、娯楽があります。調べてみましたら60余りありました。その中から自分の性分に合うもの、そして独りでできるもの、人の邪魔にならないものを考えていたら書道になったと言うわけです。書き方は小学校時代から好きでした。今までに朝の2時から3時まで連続で3日間、書を書いたことがあります。それほど書道が好きでした。それに、ある程度書の才能があったのではないかと思っています。そして、努力によって今日があると思います。72年間、毎日毎日書き続けてきました。

 書の中には、実用書と芸術書とがあります。芸術書ほど面白いものはありません。実用書ほど役に立つものはありません。どちらも必要なものです。実用書から芸術書へ向けて進むのが順序でしょう。初めに基礎をしっかり固めることが大切と思います。実用書には、早く、正しく、美しくということがあります。美しさが進んでいくと芸術にまで高められる。その人独特の書ができる。そうしたら書家としては一応完成でしょう。私は、まだそこかでできないので困っているのです。何故できないのか。それは心の問題で、心がまだ至らないという証拠です。だから毎日書を書いて心を磨いているのです。

講演風景
会場風景
 教育は、褒めて悟らせると言うことです。しかし、嘘を褒めてはいけません。私は今でも小学校の先生の教えを守っています。わずかな時間を一番価値があるようにすごせと教えられました。また、「多忙の中にも閑暇を見出し成長するこそ個人人類の生活なり」とも教えて下さいました。小学校の先生が教えて下さった心の教えです。心が無かったら人間の行動は乱れます。心正しく今日も今を大切に過ごしましょう。みんなが喜ぶことを致しましょう。警察や裁判所が暇で困るような安全な世の中にしましょう。凶悪な事件が続く悪い世の中になっていますが、みんなが悪い世の中を作ったのですから、みんなの力で浄化しましょう。

 書道に対して、私は5つの考え方を持っています。1つは、人心高雅なるべし、2つめは、学、深かるべし、3つめは、技、巧なるべし、4つめは、名利を脱却すべし、5つめは、日々、あらたに努むべし。これが私の書道五則で、私の心のたてりです。私がどういう気持ちでどういう目的で書道をやっているかお解りになるでしょう。人にはそれぞれの道がありますから、自分の道を選んで下さい。

 私は今、92才ですが、これまで無病息災に生きてきたわけではありません。大病を患い、8年間寝ました。病気なることはいいことですよ。心の反省が得られるからです。しかし、無収入になったのは困りました。困った時に兄弟・縁者・郷里の作東町の多くの人が助けてくれました。阿部雲魚先生を守る会というのを作って、生活手段を・方法を考えてくれましたので、闘病生活が続けられました。私はみなさんに助けられたから、そのお礼に作品を差し上げました。書をあげて喜んでもらえるのが一番幸せです。感謝と報恩の気持ちで一生過ごせるぐらい幸せなことはありません。

 最後に、書道のこれからについてですが、大変心配をしています。来る手紙の字の幼稚なこと、情けなくなってしまいます。小学校・中学校・高等学校でもっと書を教えてほしいと思います。

ちょっとチャット(23) 国際理解                        協会理事 家野 四郎
 先日大阪へわざわざ出て行って、莫邦富(モー・パン・フー=ばく・ほうふ)氏の講演を聞いた。
 
 朝日新聞に毎週(土曜日のbe版「MO@CHINA」として、連載している、今や有名なジャーナリストだ。上海外国語学院卒の、達者な日本語で、集まった数十人の日本人の聴衆に、説得力のある話を聞かせてくれた。

 お読みの方も多いと思うが、トヨタ自動車が出した新車(全輪駆動車)PRADOのことだ。これに「覇道」という漢字を当てて、全中国へテレビのCMを流したのだ。

 辞書で引けば一目瞭然「覇道」とは横暴、仁義を軽んじ権謀術数を用いる覇者の政治・・・とあるではないか。しかもこの車にライオンが敬礼する絵であったそうだ。これではいい印象を与えるはずがない。この広告の後始末がたいへんだとのことだった。

 西安の大学での留学生にしてもそうだが、相手の立場とか、受ける側の感情とかを無視した発言、行動が、とんでもない始末を招いている。
 
 事前にちょっと調べればわかることが、研究不十分のために、良かれと思うことが、風俗習慣の違い等から、思い掛けぬ失敗になることが多い。

 島国育ちの日本人としては、外国の事情がわかってないということが、自分ではないと思っても大いにあるのではないだろうか。心すべきことだと考えることしきりである。

岡山市日中友好協会NPO法人化記念 文化講座(第3回)「自然との調査と共生
講師 太田正和 岡山理科大学教授
日時 2月14日(土)午後2時~4時
場所 クレドビル17階 男女共同参画センター
参加費 700円(会員は500円)
申込


電話かFAXで協会へご一報下さい
  電話 086-225-5068  FAX 086-225-5041

会員消息
【選任】
協会副会長に近藤弦之介氏が、理事に永山久人氏が、監事に高渕宣雄氏が選任された。
【就任】
熊代昭彦衆議院議員が参与へ就任された。
【入会】
矢部太久美さん(岡山市宍甘)
石川良三さん(岡山市三野)
熊代昭彦さん(岡山市円山)

活動日誌
1/8 中国三誌友の会新年会兼125回月例会
1/16 理事会
1/24

2004年度総会及び新春互礼会

植樹募金の受付開始
 中国洛陽市小浪底鎮の丘陵に洛陽市民といっしょに約2万本の苗木を植樹するために基金を募集しましたところ、大きな反響を呼んで、多くの方が続々と応募して下さっています。第1次集約は4月末日、第2次集約は2004年12月になっています。5月に植樹ボランティアが訪中できるよう、現在、計画を練っています。目標額は200万円(苗木代・管理費等に充てる)。個人1口2,000円(複数口お願いします)、法人1口10,000円(複数口お願いします)。協会へご持参または郵便振替をご利用下さい。
郵便振替 01240-1-8821 加入者名・岡山市日中友好協会

中国関連消息
 「人民中国」雑誌社の沈文玉社長が定年退職して、于明新元副社長が社長に就任した。

日中女性フォーラム
 中国との女性交流を促進するため2000年から実施されてきた日中女性フォーラムが本年は岡山で開催される。これは、旭川荘の江草安彦理事長(協会副会長)が提唱し、上海市の女性団体と岡山の女性たちが教育、福祉、文化などの分野で発表をし、相互理解を深めようとするもの。今回は第4回目となり、上海市の浦東新区から女性訪日団を迎え、岡山市で開催される。2月19日の開催に向けて協会や岡山市、そしてフォーラム発表者らで構成する実行委員会(会長は協会の片岡会長)が結成され、着々と準備が進んでいる。女性の分野での交流はユニークで今後の発展が期待される。日時場所は次の通り。多くの会員の方々に参加していただきたい。
 日時:平成16年2月19日(木)10時より
 場所:さんかく岡山(表町3丁目)

中国人留学生が『春節聯歓会』を開催!
 1月25日岡山大学留学生会館において、岡山県中国人留学生学友会主催による春節を祝う集いが開催され、留学生や家族等約200名が参加し、水餃子や手作りの料理などに舌鼓しながら談笑した。この会には日中友好団体や留学生支援活動をしている仏教団体「南真会」の代表等が招かれスピーチした。協会からは松井事務局長が参加した。現在岡山県下には留学生として登録している学生が1,200余名いる。

先憂後楽
 中国の春節、日本の節分も過ぎ、暦の上ではいよいよ春が到来する。「春が来た」や「春の小川」「春」など春の歌を口ずさむと、のどかで心がうきうきし躍動感を覚える。

 そういえば最近日常的に歌を歌うことが少なくなってきている。小学校の頃は学校への行き帰りの道すがら同級生とハーモニカを吹きながら帰ったり、家でも兄弟で歌ったりしていた。NHKの朝の連続ドラマ「てるてる家族」ではそういう場面がよく出てきて懐かしい。
 
 カラオケは日本がアジアのみならず世界に発信した文化だという。日本人は基本的には歌が好きな民族なのだろう。ウイグル族や蒙古族など中国の少数民族では、生まれてから歩きはじめるようになったら踊り、言葉が話せるようになったら唄うというほど歌舞は日常生活に密着している。

 「女子十二楽坊」の奏でるメロディは国境を越えて感動を与えた。国籍、民族を超えて感動を与える文化こそが、いま力を発揮すべきなのかもしれない。戦争やテロが続く国際社会に、おだやかな春の風が吹き、春の歌をみんなが口ずさめる社会になってほしい。(松)


「岡山と中国」ご希望の方にはご郵送いたします。  
また、ご入会いただくと、毎月お手元へお届けいたします。入会案内をご覧ください。


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