2006年6月
平成18年6月
  179号

発行人 片岡和男
編集人 岡本拓雄
『日中二十一世紀交流事業』始まる
1,100名の大規模高校生交流
 本年4月27日、外務省は報道関係に対し、以下のような記者発表をおこなった。

 それによると、日中関係の未来を担う高校生を中心とする青少年の交流の重要性を確認し、「日中二十一世紀交流事業」を実施することとなり、日本側は財団法人日中友好会館(理事長−林義郎)が中国人高校生の短期(10日程度)招聘(1,100名)を行い、国際交流基金が「日中交流センター」を立ち上げ、中国人高校生を中心とした中長期(3週間から1年程度、100名から150名程度)招聘等の事業をおこなうというもので、中国側の派遣実施機関は中国教育部(日本の文部科学省にあたる)である。

 今年度内に1,000名規模の日中両国の高校生交流が行なわれるが、学校生活、共同活動、ホームステイ等を通じて高校生同士や高校生と市民が直接交流できるプログラムを実施する。また、参観地の選定についても環境対策、先進技術、福祉、伝統文化等に触れる機会をつくり、多面的な理解を促すように工夫する、としている。

 この事業は既にスタートしており、第一陣の短期代表団が5月16日から24日にかけて来日し、千葉、茨城、三重、滋賀の各県を訪問し、合同授業、部活への参加、高校生徒宅でのホームステイを実施した。今後更に夏から来年にかけて合計6陣の訪日団が相次いで訪日するとしており、日中青少年間の相互理解が深まり、両国関係の強固な礎を築くことが期待されている。

岡山県では昨年から日中高校生交流が実施されている!
 岡山県内では昨年より高校生同士の交流プログラムが始まっている。財団法人福武教育振興財団(理事長−福武總一郎)が岡山県日中教育交流協議会(会長−黒瀬定生)に委託して実施した事業。
 昨年は、7月から8月にかけて岡山県下の高校生16名と引率教員3名が上海市新中高級中学を訪問し、同校の宿舎に泊まりながら、授業体験や高校生との共同活動、懇談会などを行なった。そして11月には上海市より7名の高校生と3名の引率者を招き、岡山の城東高校や操山高校で授業参加と交流を行なった。

 訪日団の団長である新中高級中学の梁副校長は『中国で想像していた日本の高校生の姿と実際の状況は大きく違っていた。自由闊達な中にも規律がある校風に驚いた。中国の子供たちも啓発されたところが多い』と印象を語り『是非とも継続してほしい』と期待を述べていた。事実日中高校生の感想文やアンケートからも相互理解の大切さを書いたものが多く、交流の成果が大きかったことを物語っていた。(詳細は日中教育交流協議会会報『悠久』を参照下さい)

 この事業は、派遣が20名、招聘が10名と規模を拡大して本年度も実施されることが決まり、参加者を公募したところ、定員の倍にあたる40名の応募があり、6月17日に実施される選考会で最終参加者が決められる。そして、7月30日に上海に向け出発する予定である。

 昨年この事業に参加した岡山城東高校の鶴川百合奈さんは6月11日に吉備国際大学主催で行われた英語スピーチコンテストに参加し、見事最優秀賞を獲得した。そのテーマが上海での高校生交流の体験であった。行く前に報道などで「反日デモ」の影響が心配されていたが、実際に行ってみると全くそのような心配が杞憂であったことなどを訴えていた。
 日中友好の次の時代を担う青少年の交流の重要性はいくら強調してもし尽くせない。政府の拠出を待つまでも無く岡山の財団が費用を負担してその事業を先取りしたことに敬意を払いたい。その成果は必ずや日中両国の平和友好となってかえってくるに違いない。

中国舞踊の指導を受ける 上海の生徒と豫園見学
中国舞踊の指導を受ける
上海の生徒とともに豫園見学
日本の書道の授業を受ける 日中の料理づくり 交歓会での出し物
日本の書道の授業を受ける
日中の料理を作りあう
交歓会で双方の出し物競演
第2回理事会開かる
 6月7日、本年度第2回目の理事会を協会事務所で開いた。出席者12名、松井事務局長が活動報告をしたあと、次の事項を協議した。
1、洛陽市人民政府訪日代表団及び洛陽市経済視察団受入について
(1)来岡・7月3日(月)
(2)団員・連維良洛陽市人民政府市長、雷清洛陽市商務局長ほか14名
(3)協会表敬訪問
@日時・7月4日(火) 17時30分
A場所・岡山プラザホテル
(4)歓迎会
@日時・7月4日(火) 18時
A場所・岡山プラザホテル
B会費・7,000円
C次第・会長挨拶
・代表団紹介と挨拶
・歓迎の舞
・乾杯
・歓談
・土産物交換

2、協会設立二十五周年記念事業
(1)二十五周年記念冊子の発行 会員から原稿を募集する。
(2)記念レセプションの開催
(3)その他関連事業
(4)特別カンパをお願いする 1口・2,000円(2口以上も大歓迎)

3、緑化協力事業について
 来年4月、植樹訪中団を派遣する。

歓迎会参加のお願い
 連維良洛陽市長を団長とする政府代表団及び経済視察訪問団の歓迎会を左記により開きます。多数でのご参加をお願い申し上げます。
1、日時 7月4日(火耀日) 18時
2、場所 岡山プラザホテル 鶴鳴の間(4階)
3、会費 7,000円(当日ご持参ください)
4、締切 6月27日

カンパのお願い
 協会設立以来の25年を振り返り、また未来への友好を確認していくために、記念行事を実施することになりました。これらの事業の推進にあたり、皆様にご協賛カンパのお願いを申し上げます。ご出費多端の折、誠に恐縮ですが、ご理解とご協力を頂きますよう衷心よりお願い申し上げます。

1、二十五周年事業内容
@二十五周年記念冊子の発行
A記念レセプションの開催
Bその他関連事業
2、ご協賛特別カンパのお願い
 1口 2,000円(2口以上大歓迎いたします)

〜私と中国〜 「友好交流の想い出」                     協会会員 田口 光代
田口光代さん  岡山市日中友好協会が設立されて25年になりますが、早くから日中友好交流に尽力されて来られました協会会員の田口光代さんに想い出を話して頂きました。聞き手は中藤季子協会事務員です。
写真は信陽市シ河区訪日団歓迎会で区長の柴明貴さんから長寿を祝う書を贈られる田口さん

−田口さんは92歳のご高齢の今も、日本と中国の友好交流に尽くされていますが、中国とかかわられたいきさつをお聞かせ下さい。
 主人の田口克己について歩いてきました。主人亡き後は、主人の遺志を受け継いで歩いています。主人は昭和11年に兵役の義務を果たすため、郷里の赤柴部隊に入隊、翌12年、中国に出征しました。13年9月、河南省信陽から大別山を越えて漢口作戦へ狩り出された時、マラリヤにかかって畑の隅に倒れてしまいました。敵地に一人で取り残され、死を覚悟した時、3人の20歳ぐらいの中国青年が通りかかり、3人でかわりばんこに肩をささえ、鉄砲や背嚢を持ってくれて、日本軍の陣地100メートル手前まで送ってくれました。この時の感謝の気持ちと、中国侵略の罪悪感と贖罪の心が、日中友好の原動力になったのです。私も主人と同じ気持から、日中友好のために、微力ながら奉仕させて頂いているのです。主人を通じて中国との関わりが出来ました。

−日本人が、まだ中国へあまり行っていない頃から何回も訪問されていますね。
 平成元年10月までに17回訪問しました。会社旅行も中国へ何回も行きました。税務署が疑って調べに来たほどです。訪中の時には必ずお米とお線香と数珠を持って行きます。黄河に、長江に、謂水の流れに、人知れず香をたき米を供え、般若心経を唱えて供養を致しました。

−留学生のお世話をなさっていますね。
 日本では旧正月のお祝いはしませんが、中国は旧正月を春節といって盛大に祝います。留学生が春節を淋しく過ごしているので、家へ招待して毎年楽しいんで頂きました。昭和58年の春節は日曜日にあたっていましたので、中国に関係する方々30名を招いて中国料理でお祝いしました。料理人は中国人留学生6人(男性5人、女性1人)。20品の豪華料理を見事な手つきで完成させました。中国の男性は料理が上手ですね。「日本の男性も少し見習って勉強するといいのに」という声が日本の女性軍からもれましたよ。この時にNHKが取材に来てテレビ放映しましたので有名になりました。

−信陽市と新見市の友好都市締結の仲人をなさいましたね。
 1984年(昭和59年)「中国友好汽車の旅」訪中団で信陽市を訪問した時、信陽駅の貴賓室で、市の有力な方から「田口さん、岡山県の何処かの市と友好都市を締結したい」と依頼を受けました。

 私はびっくりしました。これは大変な事になった。民間人でしかも年齢的にもとても出来る事ではない。早くお断りしなければと思い、傍に座っていても気が気でありませんでした。袖をいくら引っ張ってサインを送っても、ちょっとも通じません。主人は「ハイッわかりました。帰国後善処いたしましょう」と返事をしてしまいました。信陽に強い思いのある主人の熱意のほどはわかりますが、こんな大仕事を受け合っていいのかとそれが心配でした。

 帰国するとすぐ活動を始めました。県の阿新地方振興局長難波一進さんを訪ねて指導を受け、次に新見市役所へ福田正彦市長を訪問して市の資料を預り、中国人民対外友好協会信陽分室宛に資料を送るなど、精力的に動きました。協会の松井事務局長の協力で計画は進み、翌年1985年(昭和60年)11月、新見市長、振興局長、市議会会長、商工会議所会頭、備北民報社社長、松井事務局長の諸先生が信陽市から招待を受け、私たち夫婦は仲人役という大役を負って信陽を訪問しました。

 信陽駅頭では、小学生500名程の鼓笛隊と、市民5万人の熱烈歓迎を受けました。福田市長が「困ったなあ」とおっしゃっていたので「何がですか」と尋ねましたら、「新見市は市民全部集まっても3万人しかいない」と、信陽訪日団が新見市に来られた時の歓迎のことを心配しておられました。主人は私の耳元にそっと「71年間生きていて良かったナァー。」と涙声で申しました。本当に感謝感激の一瞬でした。

 そして、1986年(昭和61年)4月、信陽市から答礼として市長始め市の最高指導者の諸先生が来日され、新見市を訪問されました。新見市の歓迎も盛大に行われました。一行が岡山を離れられるまでの5日間、ご接待させて頂きました。

−信陽市に図書館を寄付されたそうですね。
 主人が常々、信陽に恩返しをしたいと言っていましたので、その遺志を継いで信陽市と相談して、図書館の建築費を送りました。その翌年の1994年(平成元年)に、貧しく義務教育も果たせない子どものために奨学金を贈るために基金を設けました。

 この基金は新見市民の基金と合わせて約500万円になりました。
 2000年(平成12年)に、初めての奨学金交付式が信陽市で行われましたので出席しました。9人の児童にそれぞれ日本円に換算して約8,000円が支給されました。

−これからの日中友好についてひとことお願いします。
 日中友好という言葉は、平凡な言葉ですが、なかなか手間のかかるむずかしいことです。心と心の通じ合うようなおつきあいができれば、日中関係は何の問題もないと思います。

洛陽だより@                            洛陽大学研修生 渡辺 克美 
学内生活
 「文化芸術祭」゛舞上がる青春゛が実施された。

 大学図書館の前庭に特設ステージを作り、その前に、ものすごい数の学生が集まって、ステージ上でカラオケやダンスコンテスト等をしていたのを留学生仲間と一緒に見学した。昼間の授業は普通通り行われ、夜間の実施だった。主催は洛陽大学校団委員会、共催は「機電工程学院」、「環境与化学工程学院」だった。運営もすべて学生がやっていた。

 いつも感心するのが学生の自習態度だ。私の教室近くに広い自習室がある。誰一人、私語をせず、朝8時前から既に学生が自習している。(学部3棟は夜も毎日10時まで、電気がついている。)あまりの真剣さに声を掛けるのもはばかられるほどの雰囲気だ。休憩時間に廊下の窓からのぞいた時、友達と目があって「ニイハオ」と小声で挨拶しただけでも、まわりが見るような静かさだ。日本の大学ではどうなのだろうか。
筆者と指導教官
指導教官・張文先生と

親善活動
大学の外国人教師らと懇親会
 大学の日本語教師と懇談した。洛陽での生活について、そしてお互い教師でもあるので、授業の組み方、指導法等についても意見交換できた。

前洛陽市技術研修生と交流会
 昨年度、岡山市へ派遣されていた洛陽市技術研修生の一家と交流した。彼女の勤務先(河南科学技術大付属病院)も訪問して、看護士や患者の家族等とも交流した。病院では新たな出会いがあった。その中に娘が日本の大学に留学したという方がいて、特に親しく懇談した。この父親は日本事情に詳しく、岡山・洛陽の友好関係についてもご存じで話が弾んだ。その後、彼女宅も訪問した。更に交流の輪が広がりそうだ。

学生と交流
 学生たち、留学生同学らと一緒に中華料理を作って、親しく会食した。メニューは八宝粥、チャーハン、たたきキュウリ等。いずれも美味。

中国人の先生の翻訳ボランティア
 中国人の先生が翻訳された日本語の文章の添削依頼があり、お手伝いした。先生もボランティアで各種書類の作成支援をしているそうだ。

大学の図書館職員らと交流会

学生と交流会
 一緒に料理を作って会食し、親しく交流した。お一人は、以前1ヶ月日本に滞在された経験があり、日本語を少し話せる。教えてほしいとのことで、相互学習をする予定だ。同年代ということもあり、一緒に歌を歌ったり、中国でも放映された日本のTV番組や俳優等の話をしたり話がとても弾んだ。

学生と交流
 授業の帰りに、中国人の友達と外で話をしていたら、数人の学生が集まってきて、輪になって話をした。次々と交流が広がっていくようでうれしい。

 韓国人留学生のクラスメイトとは、授業で会うことはなくなったが、宿舎が同じこともあり、親しく交流している。特に彼が病気になった時、逆に私がホームシックになりかけた時も、お互い助け合った。「好同学」だ。

視察 青年宮前広場周辺老城区一帯
 青年宮前広場を見学したあと、老城の町並みを散策した。「オールド洛陽。」倉敷美観地区の洛陽版といったところだ。実際にここで人が居住して、商売もしている。「楽器店」「筆店」「書画店」…といった古い門構えの専門店がずらっと両側に軒を連ねていて風情ある町並みに心ひかれた。

洛陽駅
 「洛陽駅」は、私が初めて洛陽の地に降り立ったところだ。でもあの日(4/6)は、まわりを見ることなく、すぐ車に乗せられ洛陽大学に向かった。先生が駅構内、切符売り場、駅前広場など一通り案内して下さった。

王城広場
 「王城広場」はとても広くてきれいな広場だ。地下に博物館がある。美しく整備されていて、平日の朝だが、三々五々座って語らっていた。小学生くらいの女の子が、人が通るたびにお金を要求していた。(もちろん彼女の自発的な行動ではないだろう。)叱責したり渡したり、それぞれの対応だった。これも中国の現実だ。

家楽福
 「家楽福」今月オープンしたばかりのフランス系大型スーパーだ。店内の清潔さ、商品の豊富さ、まばゆいほどの照明、…感動するほどだった。ここも「中国」だ。

洛陽大学
 学内の牡丹の季節が過ぎ、次は「月季」がみごとに咲き誇っている。私は最初バラかと勘違いをしていたが、中国人の友達がよく似ているが、これは「月季」だと教えてくれた美しい花だ。続いて石榴の花も満開だ。毎日の掃除、花木への散水、芝生の手入れと、実によく管理されている。

洛陽市
 洛陽市内はどこも建築ラッシュだ。まさにクラッシュ&ビルド。あちこち建築資材や壊した木材、古い道具などゴミが散乱している。また、土を巨大な山状態にしてあるのも見る。普通日本では、建築中のビルはシートやパネルで囲って作業するが、こちらはそのまま、全てむき出し状態だ。リヤカーや自転車にいっぱい荷物を積んでいる人を見かける。そこここにあるゴミの山から必要なものを持ち帰り、再利用するのかもしれない。

 昨年、北京・上海を旅行した時もそうだった。東京や大阪をしのぐような超高層ビル群の林立する大都会の道を一本はいると、裸電球一つの家の前で上半身裸の男性たちが大声で話をしていた。洛陽もしかりだ。

シリーズ洛陽(1) 石仏の音声聴こえる−龍門大仏−          協会理事 宮本 光研
 ご存じの洛陽・龍門大仏は摩崖仏で、人類上の最高傑作であろう。則天武后がモデルといわれるのだから、7世紀唐代に彫刻された。

 私が相見えたのは25年前、初めてなのに「懐かしい」と想われた。往時の人々が今にもこの尊像を刻印し、祈り、憩っているような気がした。わが身も過去、ここにいたことがある、と。

 10万体という大小の仏群。とりわけ大奉先寺大仏像がここのご本尊で、尊名が盧舎那(ルシャナ=光明)仏。釈迦像ではないのか、と考えられもするが古来、ルシャナブツと認定されている。

 十方に光りかがやく。華厳経や大方広経、梵網経、理趣経に説く仏陀であり、密教で「大日」「遍照」如来となる。日本に伝わって奈良東大寺の盧舎那大仏の造顕、モデルになったことはよく知られている。

 空海が大仏殿に立ち、寺僧から仏といえど「果分不可説」(さとりの内容は説明できない)と話され、それはおかしいと疑問に思い、入唐留学のきっかけになった。

 龍門大仏に参ると、ふしぎな音楽が聴こえてくる。私は耳を澄まさずにはいられない。悠久−その音楽、歌詞は作品にして今週11月20日、岡山市のルネスホールでコンサートしたいと願っている(以下次号)

2006年上海国際青少年協働友好キャンプ
主催 上海市人民対外友好協会/ 上海市青年連合会

 2006年8月7日から8月16日まで、中国上海で、下記友好キャンプが開かれます。各国の青少年の監督保護と安全については責任を持って対処されます。傷害保険もかけられます。国際旅費は自弁です。食事、宿、活動費、交通費として、1人1日60USDが必要です。お問い合わせは岡山市日中友好協会へ。
日期 時間 活動内容 活動場所
8/7 10:30 開会式 上海青年文化活動センター
14:00 東方明殊塔、上海歴史発展博物館を参観 濱江通りを遊覧 東方明殊塔
19:00 中国語と中国歌教室 上海青年活動センター
8/8 9:30 上海科技館を参観 上海科技館
13:00 南匯へ行き、東海大橋と洋山深水港を参観    
19:00 上海のおやつ作り 上海青年活動センター
8/9 9:00 中国武術を見学、学習 上海青年活動センター
14:00 中国民間芸能(中国結び、切り絵、書画、舞踏)を見学、学習 上海青年活動センター
20:00 船に乗り浦江の夜景を鑑賞     
8/10 9:00 海航天博物館を参観し、江南の水郷、青浦にある朱家角を遊覧     
自由活動    
8/11 終日 『一日上海人体験』 上海の家庭にホームステイ 上海の受け入れ家族
8/12 午前午後 引き続きホームステイ、交流 ホテルへ戻る 上海青年活動センター
19:00 中国、各国青少年大交歓会    
8/13 8:30 杭州へ向かう     
午後 杭州シルク博物館を見学     
「宋城千古情」を観劇        
8/14 午前 桐廬で「蜂の語」蜜蜂王国の参観      
午後 瑤琳仙境を遊覧       
歩行者天国を散策     
8/15 午前 西湖、霊隠寺を参観      
午後 杭州青少年活動センターを参観し、陶芸をする      
活動センターキャンプファイヤーパーティ    
8/16 午前 上海へ戻る     
午後 各国代表団はそれぞれ帰国      

備考:友好キャンプに参加の各国青少年の皆さんは各自デジタルカメラを持参し、上海に滞在の間目にしたもの、好きな風景や人物など(友誼活動を含む)を撮影し、上海市人民対外友好協会と上海市撮影家協会が開催する“私たちの世界−2006上海国際青少年撮影作品展”に参加されることを歓迎いたします。
宿泊ホテル:三ツ星クラス
交通手段は全工程エアコン付きバス

ちょっとチャット(36) 「初めての大地」                      協会会員 小林 力
1 旅立ち
 「白髪三千丈」中国へ初めて旅を決意して、一番に頭に浮かんだ言葉でした。このおおらかでゆったりとした中国へのイメージと、四千年の歴史を肌で感じるという期待感は、旅立ちに先立っての私の心をわくわくさせるものでした。

2 歴史の感動
 歴史の好きな私にとって、期待どおりの感動が満載でした。「龍門石窟」は世界遺産に登録されているだけあって、北魏の時代から唐の時代にかけて岩肌をくりぬいて仏像を何万体も彫ったものでした。まさに圧巻です。およそ中国の人々にとって、時間に関係なくこつこつと積み上げていく忍耐力はとても日本人には真似できない作業でしょう。ただ、余りにも大勢の観光客で、ゆったりとした気分で歴史を感じることができなかったのが少し残念です。送迎の電気自動車に我先に割り込んで入ってくる人々には、「大阪のおばちゃん」を感じさせられました。「関羽の首塚=関林堂」もよかった。三国志の劉備、張飛、孔明がそこにありました。
筆者記念写真
伊河の河畔で記念撮影

 「白馬寺」は天竺から仏教経典を最初に持って帰った寺です。西遊記の三蔵法師は実在の人だそうです。では、孫悟空、八戒は?…楽しい空想もできました。歴史を尋ねるということは、その時代に思いをめぐらし、空想を楽しむという愉悦があります。

3 友好
 この旅行のメインはなんといっても日中の友好です。ずっとつきっきりで案内してくださった洛陽市政府の方(石さん)をはじめ、会う人会う人がいずれも親切で、岡山洛陽25年の友好の深さをしっかりと感じ取ることができました。まさに友を大事にし、義を重んじるという中国の心に触れることができました。

4 悠久の時間
 早朝の洛陽市内で公園を散歩してみました。予想どおりそこでは大勢の市民が太極拳をしていました。それもグループ毎に分かれていくつもの団体が、それぞれ違った形の太極拳をしています。剣を持っているグループ、扇を持っているグループ等、朝日の中で老若男女が楽しんでいます。時間がゆったりと流れていくようで、心地よい時間でした。少し茶目っ気をだして、私も一つのグループの後について太極拳を体験してみました。初心者には少し難しい動きもありますが、周囲に簡単にとけこむことができて、何の違和感もありません。

5 おわりに
 多くの感動を胸にしまって、旅は終わりました。日本と中国の橋渡しに大きく貢献された片岡会長さん、病人の看病を徹夜でされた松井さん、そしてガイドの魏さん、石さんありがとうございました。

活動日誌
4/25 永山久也元副会長お別れ会(プラザホテル)
5/2 会報「岡山と中国」178号発行
5/11 「中国三誌友の会」150回記念親睦旅行(総社の国民宿舎「サンロード吉備」)
6/7 第2回理事会
6/8 「中国三誌友の会」151回定例会
会員消息
【就任】片山浩子理事が岡山市総合政策審議会総務委員会の総務委員に就任。

先憂後楽
 後継総裁選びが本格化してきて、アジア外交や靖国参拝問題が論議されている。一方、これまでいくらか冷え込んでいた日中の政府関係が、外務大臣クラスの会見やODAの再開、そして1,100名という大規模な高校生交流を実施する日中二十一世紀交流事業の始動などにより、確実に良好な方向に進んでいる。
 
 岡山でも、市長の交代によって急速に洛陽市との交流が活発化してきた。首長同士の相互訪問の実現、海外子供派遣の往来、経済交流促進への努力など、これまでにないスピードだ。トップが代わるとこれほどまでに変るのかと実感している。
 喜ばしい限りだが、これを政府主導の事業だけに終わらせては、もったいない。民間が積極的に関わり、市民同士の相互理解につなげて、情勢の変化や荒波に左右されない友好関係を築いていくことが私たちに求められていることと思う。
 
 そこで考えなければならないのが官と民の関係と役割分担だ。官でなくても民間でやれることはどんどん委譲する、その分コストを減らして官の負担軽減につなげるというのが趣旨ならば、大いに賛成である。そしてもう一歩突っ込んで、官と民の分業を拡大して、専門分野のNGO団体を育成するという観点を行政側にはもってもらいたい。その中で最も大切なのは人材の育成である。

 民間も行政の下請け的発想ではなく、専門性を磨き、高付加価値な事業ができる人材を育成していくことが求められる。そうすれば、官民はもっともっと協働できるはずだ。
 
 市民に根強く張ったネットワークを活かし、地道な独自活動を継続し、なおかつ行政との共同事業を増やしていくことも協会の進むべき方向の一つであろう。(松)

第17回「福祉の翼」上海へ! 参加者を求む!!
 平成2年、上海市の社会福祉関係者及び障害者との交流、日中両国の友好を願って「福祉の翼訪中団」を組織し、障害者や一般市民との交流を実現してきた社会福祉法人・旭川荘は、その後も毎年実施し、今年で17回を迎えた。

 中国は今、経済的に目覚しい発展を遂げているが、教育や福祉など社会発展の方面にも力を入れ、大きな成果を挙げている。その先進地が上海市である。上海では世界各地の経験を学びながら独自の方向を見出し、立派な制度をつくり、運営する人も情熱的に取り組んでいる。

 バリアフリーの上海は町並みも美しく活気に溢れている。2008年には北京オリンピックが、上海ではパラリンピックが開催される。また、2010年には上海で国際万国博覧会が開催される。

 見学に観光に魅力溢れる上海へ飛ぼう!
 8月22日(火)岡山空港を出発、3泊4日の日程で8月25日(金)岡山空港へ帰着。定員は100名。旅行代金は11万円。申込締切7月14日。参加希望者はアジア・コミュニケーションズへ

アジア・コム旅遊消息
第17回 福祉の翼訪中団
 上海の福祉施設を訪問。現地の方々との交流のほか南京路の散策など、上海の見どころもいっぱい!
2006年8月22日(火)〜25日(金)
旅行代金:110,000円(燃油サーチャージ別途)

今年は                
西安・吉備真備記念碑建立20周年
 今秋には岡山県日中懇話会主催の記念訪中団も予定されています。

お問合せは…
潟Aジア・コミュニケーションズ 岡山県知事登録旅行業 第3-210号
〒700-0902 岡山市錦町5-15 南田辺ビル4階 http://www.asicom.co.jp
TEL(086)231-0334 FAX(086)225−5041


「岡山と中国」ご希望の方にはご郵送いたします。  
また、ご入会いただくと、毎月お手元へお届けいたします。入会案内をご覧ください。


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