会報「岡山と中国」2004年2月号
植樹募金の受付開始
中国洛陽市小浪底鎮の丘陵に洛陽市民と一緒に約2万本の苗木を植樹するために基金を募集しましたところ、多くの方が続々と応募して下さっています。第一次集約は4月末日、第二次集約は2004年12月になっています。5月に植樹ボランティアが訪中できるよう、現在計画を練っています。目標額は200万円(苗木代、管理費等にあてる)。個人1口2,000円(複数口お願いします)、法人1口10,000円(複数口お願いします)。協会へご持参または郵便振替をご利用下さい。
郵便振替 01240-1-8821  加入者名 岡山市日中友好協会
       
会報「岡山と中国」2004年6月号
第2回理事会開かる
5月20日、本年度2回目の理事会を協会事務所で開いた。出席者10名。松井事務局長が活動報告をしたあと、次の事項を協議した。

1. 河南省雑技団岡山公演開催について

(1)経過と目的
@ 三重県日中友好協会の招聘により来日する「河南省雑技団」を岡山に招聘し、河南省との友好交流を深める。
A 収益は、洛陽市の緑化事業に充てる。
B 会員の積極参加を呼びかけ、協会組織の活性化、会員拡大をはかる。
(2)日時 8月27日(火)、18時開場、18時30分開演、20時30分終演。
(3)場所 岡山市民文化ホール(小橋町1-1-30)
(4)入場料 当日・前売共2,500円(小人2,000円)
(5)チケット取扱い場所 協会、天満屋、島屋、ぎんざや

2. 洛陽緑化協力事業について

(1) 調査をした専門化の報告
農林水産省認定樹木医、グローバルグリーニングクニタダ代表の國忠征美さん(松井事務局長同行)が、5月15日に洛陽市孟津県小浪底鎮の現地に赴き、土壌、樹木品種、桃の生育と品種改良、地元の意欲と要望等を調査した。報告書の要旨は次の通りである。
@ 土地自体は肥えており、水さえあれば樹木も果樹も育つ。小浪底ダムが建設され、水はポンプアップして得られる。
A 緑化と合わせて付加価値の高い商品作物(岡山の桃)を作ることにより、より実際的な協力活動となる。
B 農民が所有していた地を国に返し、ノリ面は徐々に緑化しつつある。今の問題は農地部分を緑化していくことにある。
(2) 今後の方針
10月末から11月中に訪中して、桃の苗の植樹と接木作業をする。
                
会報「岡山と中国」2004年10月号
第4回理事会開かる
9月16日、本年度4回目の理事会をピュアリティまきびで開いた。出席者9人。松井事務局長より次の事項の報告があった。

1. 河南省雑技団岡山公演の収支報告

収入…2,512,540円 支出…1,721,070円 収益…791,470円 募金…550,450円
当面苗代として50万円を持って、10月30日に洛陽へ向けて出発し、植樹活動を行う。

2. 洛陽小浪底緑化協力事業助成金交付要望書を日中緑化交流基金に提出した。・・・(後略)・・・
             
         会報「岡山と中国」2004年12月号
協会の歴史的偉業始まる!
「洛陽・岡山友誼林」(目標2万本)建設第一陣訪中 ヒマラヤ杉・槐の苗木400本植える
「洛陽岡山友誼林」をみんなで育てよう・・・・・洛陽市人民対外友好協会 副会長 方双建

岡山市日中友好協会会長片岡和男先生を団長とする“洛陽岡山友誼林”植樹代表団一行14名は10月30日から11月2日まで洛陽市をご訪問なさいました。
洛陽市の北、黄河のほとりの孟津県の小浪底ダムのそばで“洛陽と岡山との友好のシンボル『洛陽岡山友誼林』”最初の第一本の苗木を植えました。
ご承知のように洛陽市と岡山市の友好都市関係は凍結した状態ですが、洛陽市市民と岡山市市民との民間の友好交流は依然として活発に行っております。特に現在この『洛陽友誼林』を造るのは非常に重要な意義をもっております。これは中日両国が世々代々に友好につきあっていきたい人々の気持ちを十分に表すものです。今植えた木は小さいですけれど、日が経つにつれて大木になるにちがいありません。木が増えるにつれて青々とした森林になるにちがいありません。中日友好は両国国民の心に刻まれていて、両国交流の主流です。今の状態は一時的なもので両国の友好は永遠なものです。中日友好のために力を尽す方々は手を携えて両国の友誼の木に水と肥料を注いで、中日友好の木を1日も早く大木に育ってほしいと願います。私たちは中日友好の木を大切にしなければなりません。
                 
会報「岡山と中国」2004年12月号
「洛陽・岡山友誼林」建設に参加して
協会会員 山本直樹

黄河を堰き止めた小浪底ダムの上からの眺めはすばらしい。どこまでも黄土高原が広がる中、黄河上流側は澄んだ青色のダム湖、下流側は、この大地の間を黄河とは思えない青色の川の流れが遠くまで続く。このダムのすぐ近くの岡の一つに、今回、我々は400本の植樹をした。
風が吹くたびに土ぼこり(黄砂)が舞い上がる、草木のない荒野を想像していたが、バスで植樹地点へ行く途中の丘には、大きな木はないものの植林されているのか小さな木が育ち、草も生え、地肌が見える所は少なかった。
晴天の下で、地元の人たちの応援で植樹作業は順調に進んだが、この木々が根付き、そして、我々が日常的に見ている日本の山のように、木々が丘を覆うのはいつになるのか。気が遠くなる時間が必要だと思うと同時に、「河清を俟つ」という諺が脳裏をよぎる。黄土高原を自分の目で見ることにより、山林開発が進む日本では、惜しげもなく森林が伐採されていることに疑問を感じ、又、日本の山々の樹木を大切に保存する必要があると感じた。


協会理事 赤木宣雄

洛陽市孟津県小浪底鎮の人たちと、ヒマラヤ杉と槐のそれぞれ苗木を植えた。我々は、あらかじめ掘ってある穴に苗木を入れ、土をかけるだけで簡単であったが、この穴を掘る方は大変だったろう。諺にも「井戸の水を飲むときには、井戸を掘った人のことを忘れるな」というではないかなどど、しおらしいことを思いながら植えていたが、そこは小生、根っからの拗ね者(探究心旺盛?)。このヒマラヤ杉なり槐は、かなりな大木に…?こんなところにこんな間隔で植えて…?しかも槐の苗には根がほとんど無い…?ふと手にしているスコップの柄を見る。このスコップの柄は…?一服するような振りをしながら回りを見るが、やはり同じような柄で未加工の自然木だ。植えている槐では…?この槐の苗木の皮を剥いだのがこのスコップの柄では?そうだ、村の人たちはスコップなりクワなり金属部分だけ買って来るのだと一人納得した。
村人たちのスコップやクワの柄用の槐の木を供出させたのでは?それなら我々のこの植樹は村人たちにとって本当にいいことなのだろうか?
植樹後すぐ、同行の専門家樹木医の國忠さんに尋ねたら「あれで付きます。大丈夫」との事。あースコップやクワの柄用ではなくて良かったと一人また納得した。
それなら、この植樹は、小浪底鎮の村人たちにとってもいいことなのだ。それは、孟津県にとっても、洛陽市にとっても、河南省にとっても、中華人民共和国にとっても、いいことなのだ。
そして、それは我が愛する祖国日本国にも、岡山県にも、岡山市にも、いいことなのだ。
そして、それを仲介している我がNPO岡山市日中友好協会にも、いいことであり、存在価値があるのではないかと、一人またまた納得した。


協会理事 家野四郎

「洛陽岡山友誼林」、これがこの度わたしたち14人で植えに行った植樹林に付けられた名称なのだ。
洛陽はよく知っているつもりだ。1年半も住んでいたのだからという気があった。しかし20年という日にちが経っている。街のたたずまいもすっかり変わっている。孟津県へも2度ばかり行った。王鐸記念館も知っている。王鐸故居も覚えがある。
しかし、実際行ってみると、全く変わっていて、あの田舎町変じて都会の町筋だ。
「小浪底鎮」に至っては、聞いたことさえなかった所へ、立派なダムが造られて、およそ黄河の水からは想像もできない、青々とした美しい湖から、黄河の本流を遙か下の方に眺められるのである。思わず見とれるほどの風景だった。新しく「休暇村」が建設され、宿泊設備と近代的な食堂まで完成しているのには驚いた。
中国の発展は、ここまで進んでいるのだと、自分の認識の遅れを今さらのように恥じ入る思いだった。
この黄河周辺に、壮大な計画の「洛陽岡山友誼林」が出来上がるのだ。すでに400本分の穴が地元農民たちの労力で準備されていた。わたしたちが先鞭をつけたこの大事業は10年、20年と子々孫々まで続けられて行くのだ。
この意義ある仕事を末永く見守って行きたい。

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